ここから本文です

友の会専用ページ 2020年9月

  • トップ
  • 友の会専用ページ 2020年9月

ふなばし三番瀬環境学習館 友の会専用ページ 9月号

短くも熱い!夏の自由研究

お久しぶりです! ほぼ1年ぶりに友の会専用ページに帰ってきた、小澤です!


今年の夏も暑いですね。さて、夏休みと言えば何と言っても自由研究。今年は夏休みが短いため、自由研究か読書感想文のどっちかでよい、という対応がとられている学校もあるそうですが、当館にくる子供たちには今年も「自由研究ガチ勢」もたくさんいらっしゃいます。今回は、そんな我々の自由研究支援についてご紹介しましょう。


例年は、毎週末に行っているワークショップを「自由研究支援」と銘打ち、自由研究のテーマ探しに役立てる内容にしたり、解剖の手法や観察のポイントを教えたり、ビーチコーミングを楽しみつつ一日で出来る工作を行ったりしており、船橋市の教育フェスティバルでは当館のワークショップで学んだことを自由研究としてまとめた作品も多くみられました。

今年は例年と違い、ワークショップとしての自由研究支援は行いませんでしたが、その分来館された方への自由研究支援はたくさん行いました。


例えば自由研究のテーマ探しのお手伝い。今年も、小学生から大学生(これは卒業研究ですね)まで、多くの方に「自由研究のテーマを探していますが、面白いテーマはありますか?」と聞かれました。そんな方によくご覧いただくのが、貝がら標本。三番瀬で拾える貝がらを並べてそろえて種を調べるだけでも、十分面白いコレクションになります。三番瀬の貝は、アサリやハマグリなど食用として身近なものや、マテガイなど形が特徴的なものが多く、種数もそこまで多くないので貝がら標本づくりの入門としてはぴったりです。


上級者は、ぜひ館山や外房などにでかけて外洋の貝がらを拾ってみましょう。館山などで見られるタカラガイのなかまは似た種が多く、種名を調べるのは少し大変ですが、色や形にバリエーションが多く、見た目にも美しいものが多いので見栄えがするでしょう。拾った場所や日付、見つけた人、和名や学名を記したラベルを一緒に保管しておくと、標本としての価値が出ます。


太平洋を臨む砂浜の写真
昨年夏に小澤が訪れた、小田原市御幸の浜
遊びで作った標本箱。箱は100円均一にて購入
御幸の浜で拾った貝がらなどで標本づくり

他には自由研究の手立てについてのお手伝い。一番多いのは、「この生きものの名前を教えてください」です。生きものを捕まえて名前を調べ、捕まえた場所をマッピングする、「生きもの地図」の自由研究ですね。これは、親子ライブラリにも所蔵している浜口哲一氏著の『生きもの地図をつくろう』(岩波ジュニア新書)に詳しく解説されている手法です。


今は防水のデジタルカメラやスマートフォンがあったり、防水ケースのよいものが出ていたりしていて、捕まえた生きものを撮影しやすくなりました。捕まえた生きものは写真に撮って、すぐに逃がしてあげましょう。できれば、背景に黒や白の下敷きを敷いた観察ケースなどに生きものを入れ、真横から撮影するとあとで種を調べやすくなります。


生きものの名前を調べるのも大切ですが、捕まえた場所がどんな環境だったか、気温や水温、岩場や砂場、どんな海藻が多かったかなどを記録して、生きものの食性などからその場所でどんなくらしをしているのかを考察してみるとよいかもしれません。

観察ケースの中のチョウチョウウオ類
2018年夏、三浦半島にて。魚類は横から撮影すると見やすい
白いバットのうえのアオウミウシ
白いバットがあると色が見やすい

最後に、考察のお手伝いです。友の会の方に、なんと1年かけて三番瀬のコメツキガニの個体数や大きさ、雌雄の割合の変遷を定点観測した方がいらっしゃいました。

その膨大なデータから読み取れたことを、どう理由づければよいのか、というご質問をいただきました。(これはひょっとすると我々がやらなければならない仕事なのでは・・・・・・)と思いつつ(口にも出しつつ)、先行研究の論文とそれを踏まえた私なりの観察記録による考察をお伝えしました。


昨年は、友の会の方になんと自由研究のコンテストで大賞をとられた方がいらっしゃいました。私も見せてもらいましたが、三番瀬でのビーチコーミングで興味を持ったことについて、オリジナリティあふれるユニークな研究にまとめた大作でした。

今年も多くの、とてもすごい自由研究の一端を見ることができました。どれもものすごい熱量がこめられた熱い研究ばかりでした。今年もベネッセや筑波大学などで自由研究コンテストがあるようなので、我こそは!という方はぜひ応募してみてください。

三番瀬ナウ
ページトップへ