第16回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品
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第16回となる『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト』は、公園内(干潟を含む)で撮影した、三番瀬に生息する生きものや四季折々の風景、イベントや人とのふれあい、子どもたちの楽しそうな様子などをテーマに募集しました。今回は、142点の応募作品が寄せられ、審査は船橋在住の作家 森沢明夫氏、写真家 鈴木正美氏を迎えて行いました。
最優秀賞
遠景にピントを合わせて、手前を光の玉であふれさせるという、ダイナミックで印象深い画面構成に惹かれました。遠景側の海が、静寂の鏡面になっていて、幾何学的ともいえる絵柄を作り出しているのも、この作品の素晴らしいところです。
優秀賞
シャボン玉の連なりが輪っかになり、その真ん中に太陽を配置した工夫が面白い作品です。逆光になったせいで、小さなフレアとゴーストが「光の雪」のように降り注いでいて、それがまた、独特の味わいとなっています。
入選
砂紋の真ん中に、溶岩を彷彿させるような絵柄を配置することで、どこか「地球の力強さ」を感じさせてくれる不思議な作品です。一見するとモノクロのようですが、じつは上部の水面は青く、カラー作品だとわかります。額に入れて飾っておきたくなるような一枚ですね。
くちばしの角度がすべて一緒なのと、それぞれの鳥の目が丸く、ポカンとして見えるところが、とにかくユーモラスです。望遠レンズで奥行きを圧縮することで、まるで鳥の「行進」のように見せているところも評価点のひとつです。
これは魅力を言葉にするのが難しい作品なのですが、あえてシンプルに言うと「色見がやわらかく、見ていて癒される作品」ということになるでしょうか。浅瀬に打ち寄せる穏やかな波音が耳に心地よく響いてきそうな一枚でもあります。
画面下部の水面の映り込みが、写真作品でよく見かける「青い空」ではなく「黄色い何か」なのが、審査員の目を引きました。上下に分割された画面構成と、渡り鳥(トウネン)の絶妙な映り込みが幻想的でもあり、とても素敵な作品になっています。
野鳥賞
光の当たり方が絶妙なせいで、三番瀬を代表するミヤコドリが立体的に浮かび上がり、あたかも画面から浮き出て見えそうです。背景が暗い曇り空ゆえに、ミヤコドリとのコントラストが映えています。
生きもの賞
実際は争っている二匹のカニも、タイトルを見ると、なるほど社交ダンスをしているように見えてくるのが面白いです。いまにも優雅な音楽が流れてきそうなユーモラスな一枚です。
テーマ賞
完全に無風で賞
浅瀬に立ち並ぶ鉄柱の錆までが、水面に映るというのがすごいです。「しーん」という無音の音が聞こえてきそうですね。
我が道を行くで賞
パッと見た瞬間に「ん?」と目を留めた一枚です。よく見ると、鳥とサップの位置関係や、静と動の妙など、いろいろと考えられた作品です。セピアっぽい独特な色調も、この作品の不思議な味わいとなっています。
未来が見えるで賞
タイトル通り、三番瀬の貝殻をサングラスに見立てた可愛らしい一枚ですね。この子が大人になっても、豊かな自然を残した三番瀬であって欲しいです。
かわいいキメラで賞
見た瞬間、ギョッとするような愉快な作品です。タイトルにもありますが、なるほど少女の脚が巨大な鳥のそれに見えてくるのが面白い!
元気玉?で賞
「オラに力を分けてくれ!」という吹き出しが見えそうで、くすっと笑いました。撮影しているときの楽しい気持ちが画面から伝わってきますね。
審査員特別賞
よく見るとマタニティマークが写っているので、妊婦さんなのでしょう。お腹に太陽の光を位置させることで、命の神々しさが表現されています。元気な赤ちゃんが生まれてきますように!
砂で区切られた上下の渚が、まるで違う場所で撮られた海であるかのように見えることと、陽光を透かした白い日傘の存在が、何とも言えない「異世界感」を漂わせた面白い作品です。