第13回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品
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第13回となる『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト』は、公園内(干潟を含む)で撮影した、三番瀬に生息する生きものや四季折々の風景、イベントや人とのふれあい、子どもたちの楽しそうな様子などをテーマに募集しました。今回は、163点の応募作品が寄せられ、審査は船橋在住の作家 森沢明夫氏、写真家 鈴木正美氏を迎えて行いました。
理事長賞
「音」を感じさせる写真です。シーンとした世界のなかに「ちゃぽん」と、小さな水音が響いてきそうな写真ですね。赤ちゃんを左端に置いた構図のおかげで、波紋の広がり方もきれいで、やわらかな動きが表現されています。審査員の二人が、すぐに「これだね」と決めたほどインパクトがありました。
優秀賞
「何を捕ろうとしているんだろう?」と、思わず写真に顔を近づけてしまった一枚です。子どもならではの自由な感じが、ダイナミックな動きから感じられました。光の回り方も構図も完璧な一枚ですね。将来は夢をつかみ取ってくれそうな気さえしました。
入選
ただの砂紋ではなく、表面を薄く覆った海水が透明なゼリーのようで、独特な質感を生み出しています。光の表現の仕方によって、写真には写っていない低い太陽を連想させてくれました。
子どもたちの幸せなはしゃぎ声が聞こえてきそうですね。長い影があることで、この子どもたちは、たっぷり遊んだんだろうなぁ、という雰囲気が出ています。この瞬間にシャッターを押した撮影者の気持ちがわかります。
タイトルの「パパ!前が見えないよ~」も無邪気な感じが出ていて秀逸ですね。前が見えないけれど、お尻は半分見えてるよ~! と突っ込みたくなりました(笑)さわやかなスプラッシュも心地よく、見ているこちらまで元気になってしまいました。
二羽のミヤコドリが仲良く踊っているように見える瞬間を捉えた一枚です。日本に渡ってくるミヤコドリのほとんどが三番瀬に飛来するそう。まさに「三番瀬の顔」とも言える珍しい野鳥を、背景のボケを上手に使って表現しました。
生きもの賞
立ち上がった波の中に五匹の魚の影。まるで細長い水槽を横から見ているような写真です。逆光だったことで、海水内に光が透過し、不思議な質感と、くっきりとした魚影を浮かび上がらせています。
野鳥賞
実際は、ソリハシシギが捕まえたコメツキガニの脚を外そうと振り払った瞬間の写真だと思いますが、シャッターを押したタイミングが絶妙だったことで、カニが慌てて逃げている漫画の一コマみたいなユーモラスな画になりましたね!
テーマ賞
祈りま賞
「学習館」のなかにあるプロジェクションマッピングの一コマです。去っていくアオサギに向かって、まさに祈りを捧げようとしているように見えて、思わず笑ってしまいました。タイトルの「アオサギ様ー!!」も最高です。
風速ZEROで賞
完全な無風状態ですね。海が鏡のように空を映しています。シンメトリーな画像からは、シーンとした静謐が漂ってきます。水平面からのグラデーションも綺麗です。
感性が素敵で賞
夕暮れ時なのに、あえてアンダー目な露出にしたことで、しっとりとした雰囲気と、「静物」のような静けさを併せ持つ、印象深い作品になりました。画面の奥がオレンジ色だからこそ、水の「静物感」が際立って見える作品です。
日本一の砂の山で賞
子どもと一緒に、お父さんが本気で楽しんでいる感じがひしひしと伝わってくるくらい、高い山ですよね。大満足!という感じの子どもの笑顔も最高な一枚です。ローアングルで撮っていることで、背景の空の抜け感とあいまって、山の高さがしっかり強調されています。
それじゃ見えないで賞
「逆だよ。ぎゃく」とタイトルにあるとおり、双眼鏡を逆から覗いている子どもがなんとも微笑ましいです。必死に見ようとして背伸びした足も、レンズが空を向いてしまっているところも可愛くて、撮影者の愛あるまなざしが伝わってきます。
審査員特別賞
大好きなお兄ちゃんを愛の銃で狙い撃ち♡ という感じの作品ですね。「にいにをねらえ!!」というタイトルも秀逸で、兄弟仲の良さを思わせます。お兄ちゃんのいる場所だけ丸く浮島のようになっているので、なんだか異世界へ飛び込んでいくようにも見える、面白味のある一枚となりました。
タイトルの意味はよく分かりませんでしたけど、撮影者と被写体の心の距離のなかに「♡」があることは、しっかりと伝わってきましたよ! これからも海浜公園でたくさんの♡を見つけて大きな笑顔を咲かせてね!