第12回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品
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第12回となる『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト』は、公園内(干潟を含む)で撮影した、三番瀬に生息する生きものや四季折々の風景、イベントや人とのふれあい、子どもたちの楽しそうな様子などをテーマに募集しました。今回は、138点の応募作品が寄せられ、審査は船橋在住の作家 森沢明夫氏、写真家 鈴木正美氏を迎えて行いました。
理事長賞
一瞬、三番瀬の夕暮れの海かと思いきや、よく見れば学習館にある「そうぞうシアター」のプロジェクションマッピグの写真でした。現実には有り得ない風景の広がり感や、人物の浮遊感が、不思議な作品世界を創り上げています。
優秀賞
一見、なんでもないような作品なのですが、この写真と対峙すると、画面から言葉にはできない雰囲気が伝わってきます。純文学の物語を感じさせるようで、いわゆる、写真が語りかけてくる、写真と対話できる、そういうクオリティを備えた一枚です。
入選
姉弟ですかね? 二人とも表情がとても豊かで、思わず微笑んでしまいました。突堤が集中線の構図を作っていて、未来や希望など、明るいイメージを作り上げています。
顔にたくさんはねた泥が、カニとの格闘を見る者に想像させますね。また、広角レンズの効果を上手に使って、おっかなびっくりカニを持つ手つきを強調させています。
「現実の父子」と「影の父子」が作り出すフォルムが抜群です。また、地面に描かれたX型の模様と人物と影の配置も、動きがあって秀逸です。
これから海へと漕ぎ出す前の準備運動中でしょうか? 色味も構図ものっぺりとして平面的なのですが、そこに人物とパドルがアクセントになって、独特な雰囲気を出している写真です。
富士山賞
中央に堂々と配置された富士山の斜面を太陽が転がり落ちるような、美しい一枚です。よく見ると、山頂へと吹き上がっていく風の強さが雲で表現されています。観覧車と鳥も効果的ですね。
生きもの賞
コメツキガニが砂のなかの微生物を食べたあとの無数の砂団子。そのなかに、よーく見ると一匹だけコメツキガニがいます。コントラストを高めにしたモノクロ写真なので、独特の静物写真のようにも見えます。
野鳥賞
多重露光の連続写真かと思わせるような、一枚写真でした。この瞬間にシャッターを押さなければ絶対に撮れない決定的な写真です。横基調の背景にたいして、垂直に鳥たちが配置されているので、とてもインパクトが強いのでしょうね。
テーマ賞
ウユニ塩湖みたいで賞
空と海が鏡のようになった瞬間。まさに三番瀬らしい美しい世界を切り取りましたね。気象条件などがそろわなければ撮れないドラマチックな一枚です。
なかなか見られないで賞
花粉症の人には「う~ん」な一枚でしょうか?(笑)多量の花粉が飛散したことで、沈みゆく太陽が虹のようなグラデーションをまとっています。何ともいえない幻想的な一枚ですね。
良いことがありそうで賞
ちょっぴりハワイっぽい? 虹のアーチが端から端まで画角に入りきっているのがすごいですね。タイトルの通り「幸福感」が画面から滲み出してきますね。
逆さまだったら・・・賞
じつは、最初、この写真を天地逆さまにした状態で審査員は見ておりまして、そのファンタジー感あふれる世界に驚いていました。が、確認したところ、天地が逆だったことを知り、「・・・」となった作品なのでした。もしも、あえて逆にした作品として応募されていたら、もしかすると・・・。
船橋のゴッホで賞
あえて(?)しおれたひまわりを前面にしたところに意外性があって、審査員2人に「ゴッホ?」と言わせた作品です。
審査員特別賞
「吹き出しをつけたい!」と、審査員は二人そろって吠えました。三番瀬の自然を全身で味わっている感じもいいですね。
サングラスに映る三番瀬の景色をモチーフにした高校生の作品です。もう少しサングラスにフィーチャーさせた構図を作れたら、いっそう面白みが増したかも知れませんね。若い感性の今後に期待します!