第8回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品
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第8回となる今年の『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト』は、三番瀬を含む「海浜公園」部門と「富士山」部門の二つの部門を設け、募集いたしました。関東近県から、海浜公園部門229点、富士山部門41点、合計270点の作品が寄せられました。審査は3月3日(金)に写真家 鈴木正美氏、船橋在住の作家 森沢明夫氏を迎えて行いました。(以下審査員のコメント)今年は、例年よりもかなり多くの作品が出品されました。しかも、画一的ではなく、工夫とバラエティに富んだ写真が増えたおかげで、選評がとても楽しかったです。芸術的な完成度の高いものから、ふとした一瞬を捉えた気軽なスナップまで、様々な方向性の作品を選ぶことができました。受賞作品を並べて鑑賞すれば、三番瀬の新しい魅力を発見できるのではないでしょうか。また、今年の7月には展望デッキや広場が新たにオープンしますので、これまでにない三番瀬の写真と出逢えることを楽しみにしています。
公益財団法人船橋市公園協会理事長賞
青空に文字を入れたら、そのまま広告に使えそうな作品です。空の澄んだ青さと女性の白いワンピースのコントラストが、清涼感を生み出していますね。他の作品は、秋~冬のものが多かったのですが、この作品は唯一、三番瀬の夏の風が写りこんだような、見ていて心地よい一枚です。。
海浜公園部門
《大賞》
少女が飛ばしたたくさんのシャボン玉が陽光を受けて、やわらかいキラキラ感が表現されています。絞りを開けることで少女のみにピントを合わせて、全体的にシャボン玉のようなふわっとした質感の写真に仕上がっています。
入選
画面を思い切って傾けることで、空を舞う鳥の大群を追いかける子供の無邪気さが伝わってきますね。また、逆光で撮影されたことで主題がシンプルになり、空気感と空の奥行き感も表現されています。
ガラスの破片を富士山に見立てた一枚です。遊び心のある発想で、無機質なものを温かみのあるものに変えています。ちょっと見方を変えるだけで、この世界は素敵なものであふれているということを教えてくれる作品ですね。
富士山部門
《大賞》
ぱっと見た瞬間、上中下に三分割された色彩の帯が印象的な一枚です。よく見ていると、浮世絵や花札を彷彿させるような、独特な雰囲気も醸し出しています。
《入選》
いわゆる逆さ富士ですが、水面を少し多く構図したことで、乳白色のやわらかさを引き立たてて、ゆったりと眺めていたくなる一枚に仕上げています。
安定しすぎてつまらなくなりがちな富士山の写真を、あえて均整を崩して力強い一枚に昇華させることに成功した作品です。額に入れて飾っておきたいですね。
佳作
見た瞬間、チドリ模様を思わせるような、不思議な印象の作品です。望遠レンズで画面いっぱいにハマシギの群れを捉えているからこその面白さでしょう。
長時間露光で、羽田空港に離発着する飛行機の光跡を表現した一枚です。手前に配置した防波堤の柵で、奥行き見せているところも評価点です。夜の三番瀬も美しいんですね。
とくに明確な理由はないのに、なんとなく画面から語りかけてくるものがある。それが静物写真の面白さですが、この作品には、それが感じられました。終わりとはじまり、静けさと水音、いろんなものを味わえる作品ではないでしょうか。
逆光の夕照がハマシギの羽を透過して、とても美しい作品です。鳥の飛び方で海風を感じさせることにも成功しています。
三番瀬で心行くまで遊んでいる子供達の様子が、ドラマチックに描かれた一枚です。水に映ったシルエットと空の美しさに心を奪われますね。
審査員特別賞
ふと、鳥と目が合って、「なにか?」と首を傾げられてしまった……、そんな感じのかわいらしい作品ですね。見ていてほっこりしました。
望遠レンズの圧縮効果を使って、手前の人と奥の船を近くに見せた作品です。三番瀬の日常を、肩の力を抜いて撮影したような、身近さを感じました。