第6回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品
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第6回となる今年の『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト2015』は、三番瀬を含む「海浜公園」部門と「富士山」部門の二つの部門を設け、募集いたしました。関東近県から、海浜公園部門189点、富士山部門100点、合計289点もの作品が寄せられました。審査は、3月3日(火)に写真家 鈴木正美氏(studio orange)、船橋在住の作家 森沢明夫氏を迎えて行いました。(以下審査員のコメント)面白い着眼点の作品や、その時、その場所にいなければ撮れない決定的な瞬間を切り取った作品など、バラエティに富んだ写真が応募されていたので、審査をしている側も楽しませていただきました。写真のタイトルも予想外なもの、深い意味合いを持つものがあり、作品への愛情を感じられました。また、今年はダイヤモンド富士がきれいに見られたことで、ドラマチックな写真が多かったように思います。
公益財団法人 船橋市公園協会理事長賞
シルエットの写真でありながら、歓喜する子供の表情がありありと見えてくるような作品です。子供の髪の毛や頬のラインも、躍動感と幸福感を感じさせてくれました。
海浜公園部門
《大賞》
いわゆる「日の丸構図」と呼ばれる安定した構図のなかに、風に流された煙突の煙と、それと呼応するような鳥の群れがあり、独特の味わいのある作品に仕上がっています。
入選
一瞬、消波ブロックの影かと思いきや、よく見ればこちらを窺う黒猫で、思わずにやりとしてしまいます。タイトルにもやられました。
淡い暖色の陽光を吸いこんだやわらかな水面の美しさと、東京湾らしい海苔の収穫の船。しかも、よく見ると船は蜃気楼のように摩訶不思議に写っています。壁に飾っておきたくなるような一枚でした。
富士山部門
《大賞》
富士山と太陽と鳥の三つのみに要素をしぼった思いきりの良さが際立つ作品でした。また、ダイヤモンド富士のピークを少しはずした時刻での撮影に、この作者の繊細な美意識を感じました。王道感と日本人らしいわびさびの両方を備えた作品ですね。
《入選》
背後の富士山を手前に引きよせて見せる望遠レンズの特徴を上手に使っています。また、富士山と鳥の群れをきっちり分けた構図も作品にオリジナリティを与えています。
手前の潮だまりに写りこんだ色彩に目を奪われました。浮世絵を思わせるような美しさもあります。富士山の手前に濃いシルエットで見えている観覧車や工業地帯にも味わいがありますね。
佳作
よくこの瞬間にシャッターを押したな、という一枚です。1秒前と1秒後では、きっとこのハートは浮かんではいなかったでしょう。三番瀬への愛情が、こんな奇跡を生んでくれたのかも知れませんね。
広角レンズのゆがみ効果を上手に使うことで、小さな三番瀬に、大きな地球のイメージを持たせることに成功しています。多様な生物を育む地球の宝、三番瀬らしさを感じました。
写真と、写真コンテストを遊び心いっぱいに楽しんでいる感じがよく出ていると思います。見ているこちらも、なんだかにこにこしてしまいそうな一枚ですね。
シーンとした独特の静けさが画面から染み出してくるような作品です。ふだんは海にはいないツグミが、三番瀬でよく見られるミユビシギの群れに話しかけてもらいたそうで、かわいらしいですね。
上半分は、夕日をバックに羽ばたく尾長鴨の躍動感。下半分は、夕暮れの浅海の静けさ。静と動を一枚の美しい写真のなかに収めた佳品ですね。
審査員特別賞
手前の砂紋の「非日常感」と、犬を連れて走る人の「日常感」を同居させることで、なんともいえず不思議なおもしろさを生み出しています。撮り手の個性が光る作品です。
一見すると、ただの漂着したサッカーボールなのに、よ~く見ているうちに、宇宙の天体のようにも見えてきます。三番瀬の砂紋を上手に使った、見る人の感受性を試すような作品です。